校長挨拶

 二ツ井高校のホームページを御覧いただき、誠にありがとうございます。
 令和2年度、校長として赴任いたしました成田と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本校は、世界自然遺産である白神山地の入り口にあり、悠久の流れ米代川の畔に位置し、教室の窓からは七座山(ななくらやま)のなだらかな稜線と二ツ井の町並みが眺望できる、自然豊かな環境の中にあり、昭和39年に山本郡唯一の高校として、地域の期待と要望に応えて開校してから、地域の方々に支えられ多くの人材を県内外に輩出してまいりました。平成26年には創立50周年を迎え、これまでの卒業生は約7,000名を数えるに至っております。JR二ツ井駅から徒歩5分という利便性と、木材をふんだんに取り入れた温かなぬくもりが感じられる明るい校舎は自慢でもあります。ぜひ一度おいでください。

 昨年度から昼間部定時制課程普通科を設置し、本年度は22名の新入生を迎え、定時制課程普通科2年生と全日制課程普通科3年生を加えた、全校生徒54名で新年度がスタートしました。小規模な学校ではありますが、校訓「創造」「友愛」「誠実」のもと、生徒同士、生徒と教職員、そして地域の方々とのふれ合いを大切にし、心豊かな人間性を育むことを教育方針として掲げ、様々な教育活動に取り組んでいます。
 教育活動の特色の一つに、チームティーチングやグループ学習などを取り入れた授業、学習サポーターの支援を受けながらユニバーサルデザインの視点からの、分かる授業づくりで、学習意欲を高め基礎基本をしっかり身に付けることで、生徒一人一人がもっている可能性を引き出し、社会性を高める多様な学びを行っています。
 また、「総合的な学習・探究の時間」では、自然環境豊かな白神山地を学習テーマにした「二高白神プロジェクト」を行っています。外部講師を招いて行う「招へい講座」やブナの植樹、白神山地のフィールドワークなどを実践することで、環境問題をはじめ、人間としての生き方についても学びを深めています。学校外の様々な方々ともふれ合いながら、体験活動を通して世界の中での地域の在り方を考える学習は、進路実現に向けても役に立つ活動となっています。おかげさまで、平成30年度の全日本学校関係緑化コンクール学校林等活動の部において、準特選を受賞いたしました。
 もう一つ、大きな特色として、地域連携に力を注いでいることです。その取り組みに、高齢者社会福祉施設との合同避難訓練や、毎年秋に行われる「きみまち二ツ井マラソン」への全校参加があります。生徒はランナーとしてまた大会スタッフとして、地域の行事を盛り上げています。地域社会の当事者としての自覚を高めることや、地域の方々とふれあうことにより社会性を身に付ける大切な行事として取り組んでいます。

 秋田県教育委員会が発表した「第七次秋田県高等学校総合整備計画」において、本校と能代工業高校定時制課程を再編し、能代高校に併設する普通科一学年一学級の定時制課程(昼間の部)を現二ツ井高校校舎を使用して設置することになっています。令和3年度には、能代高校昼間部定時制課程として二ツ井高校の歴史と校舎を受け継いだ高校が誕生します。「紡がれた56年間に感謝を~創造・友愛・誠実を胸に新たなるスタートへ~」をキャッチフレーズとして掲げ、これまで二ツ井高校として取り組んできた教育活動の成果と課題を検証し、地域の教育ニーズに応じた、より実効的なキャリア教育を確立することが、地域に愛され続ける高校をこの二ツ井の地に存続させることにつながるものと考えております。

 新型コロナウイルスの世界的蔓延で、先の見通せない日々が続いておりますが、足元をしっかり地面に着け、できることを確実に実践して参りますので、これからも、なお一層の御指導と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

  令和2年4月15日
                            秋田県立二ツ井高等学校
                            校 長   成田 耕治